dotrikunの日記

日々マンガを読んだりプログラムを書いたりしています。

エンジニアからプロダクトマネージャにジョブチェンジした話

この記事は Sansan Advent Calendar 2017 の5日目にあたるものです。

とある新人プロダクトマネージャのポエムです。 (私の観測範囲の出来事ベースなので暖かい目で見てください)

前段

私はこれまで3社で開発者としてシステム開発を経験してきました。

受託開発を1年、自社プロダクト開発を7年。内容はWebアプリとiOSアプリの開発です。役割は開発エンジニア兼たまにリードデベロッパー、開発チームリーダーなどを担当してきました。

そして先月からとあるスマホアプリのプロダクトマネージャにジョブチェンジしました。

なぜプロダクトマネージャになったのか

前任のプロダクトマネージャが退職した結果、不在になったポジションを埋める者としてその時点では自分が最も適任だと思い引き継ぎました。

適任だと思った理由としては

  • 開発チームリーダーとして社内にそれなりに顔が利いて、(エンジニアの中では)事業を理解している方である
  • iOSアプリのメインプログラマーとしてほとんどの機能を実装しており仕様を把握している

という感じです。

スマホアプリをフルリニューアルしてSwift書きまくれるようになったのになー、という気持ちもありつつ、新たな領域を広げるチャンスでもあるかなーと思い引き受けることにしました。

プロダクトマネージャのお仕事

仕事はめっちゃいろいろありますが、大別すると以下の4つカテゴリに当てはまるものは大体自分の仕事になります。

  1. プロダクトの運用保守
  2. プロダクトに関する課題の発見/課題の管理/開発プロジェクトの起案
  3. プロダクト開発
  4. プロモーション

今の会社はかなり組織が出来上がっているので、もっとスタートアップな環境だとサポートとかヘルプデスクとかもプロダクトマネージャの仕事になると思います。

プロダクトマネージャとして大切なこと

なって間もないですが、今の時点で分かっている範囲です。

課題の発見/整理/プロジェクト起案

プロダクトマネージャになった瞬間思ったことは「開発パワー全然足りねぇ!」です。

プロダクトで実現したいことは山ほどあります。 しかしできることが限られている中でやるべきこと、やらないといけないことを正確に把握し、課題をどう解決するのかを定義して開発にバトンタッチする必要があります。

そして埋もれている課題がないか、異常が起きていないか、常にアテンションを張り続ける毎日です。

優先度の判断

サービスを提供しているといろいろなことが突発的に起きます。 負荷で動かなくなったり、思いがけぬ不具合が発生したり、他社とのやりとりの中で機能が必要になったりします。

そういった時に今やっていることと、発生したことへの対処どちらを優先すべきなのかの判断を迫られます。

その判断の根拠となるのがビジネスや事業の理解、ユーザに対する理解、ユーザの業務に対する理解、数字などプロダクトに関係するあらゆる要素です。

判断の質を上げるために、とにかく知ることと調べることが大切です。

自分の限界をプロダクトの限界にしない

私は自分がユーザではないスマホアプリを担当しています。

それらしい使い方を考えて提案してはいるものの、実際の業務をリアルには想像できるはずがないと思ってますし、KPIに適切な数字を設定できていない可能性もあります。

だからといって最高のプロダクトが作れないかといったらそうでもないと思っています。 専門家や有識者の助けを借りる、ユーザやカスタマーサクセスの担当者にヒアリングをする、できていないことが分かってさえいればいくらでも工夫のやりようはあります。

エンジニア出身プロダクトマネージャの強み

エンジニアからジョブチェンジするといっても自分がまったく使わないアプリの担当なので相当な勇気が必要でした。 しかしエンジニアだからこそ発揮できる強みもありました。

実現するための手段、難易度、規模感を明確にイメージできる

手段を即座に想像し、技術面で企画の精度を上げることができる

開発者とのやりとりの効率、精度が良い

開発を進めるためにどういう情報が必要なのか、いつのタイミングで何が必要になるのか、といった段取りができることと、精度の高い開発コミュケーションをとることができる

自身の業務の効率化ができる

自分でスクリプトを書いて自動化したり、様々なシステムを使いこなすことができる

所感

(成熟していないプロダクトと開発組織においては)プロダクトマネージャというのは自分の領域を自分で定義していく必要があります。

また自分で担当領域を広げていったり、人に任せたり、仕組み化したり、とにかく自由度が高くて問題解決能力が問われます。

判断の質はすごい鍛えられると思うので、戦い慣れしたスタンド使いみたいになりたい方は機会があれば是非チャレンジするとよいのではないでしょうか!